海上自衛隊:アレイからすこじまの潜水艦
18日は灰ヶ峰に出かけた後、せっかくなので「アレイからすこじま」へ立ち寄りました。「アレイからすこじま」は、潜水艦を間近に見ることができる珍しい場所です。「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」から歩くには結構な道のりになってしまいますが、車やバスを利用すれば大したことはありません。また、日曜日に護衛艦が一般公開される場所からはすぐそこ・・・ 一度立ち寄られてみるといいのではないでしょうか?
3隻の潜水艦が停泊していました
この日は3隻の潜水艦が停泊していました。珍しく70-300mmの望遠レンズをつけていたこともあって、大きく撮れました(^-^)。でも、それは別にしてもこれまで見た中で一番岸に近い場所に停泊していたような気がします。灰ヶ峰はもやっていてどうにもなりませんでしたが、アレイからすこじまで救われたって感じでしょうか。
護衛艦ならば艦番号(?)が書かれているので、調べれば区別が容易につきます。でも潜水艦にはついていません。ということで、「型」に自信がないのですが、停泊していたのは下記する型の潜水艦なのではないかと・・・ 間違いに気づかれたら、教えてくださいm(_)m。
ゆうしお型潜水艦(奥)
奥がゆうしお型潜水艦だと思います(苦笑)。「涙滴型をしていること」「艦首に逆探ソナーがついていないこと(手前の艦にはぽっこりついていますね)」「セイル脇から艦尾方向に曳航式ソナーの鞘がついていること」ということで、ゆうしお型かなと。
ゆうしお型は海上自衛隊における涙滴型潜水艦の第二世代で10隻建造されました。今年3月ですべてのゆうしお型潜水艦は除籍されています。ちなみに「てつのくじら館」で展示されているのはこのゆうしお型潜水艦の7番艦「あきしお」ですね。
はるしお型潜水艦(手前)
ゆうしお型潜水艦の手前に停泊しているのがはるしお型潜水艦だと思います(苦笑^2)。同じ涙滴型潜水艦のゆうしお型ととてもよく似ていますが、違いはゆうしお型のところに書いたように艦首にある逆探ソナー。見た目の他の違いは・・・ わかりません(^^;。
はるしお型潜水艦はゆうしお型に続くものであり、海上自衛隊の涙滴型潜水艦の第三世代となります。計7隻建造されました。見た目的にはゆうしお型とよく似ていますが、静粛性や攻撃能力、索敵能力などは大きく向上しているそうです。
おやしお型潜水艦
葉巻型をしているこの型は間違いようがありません(笑)。おやしお型潜水艦です。というのは、上のゆうしお型とはるしお型は涙滴型をしていますが、現在就役している海上自衛隊の潜水艦で葉巻型をしているのはおやしお型のみ・・・ ということで間違えようがありません(^^;。
上にも書きましたが、おやしお型はこれまでの涙滴型から葉巻型になりました。攻撃能力の向上だけでなく、アクティブソナーに対するステルス性を考慮されていたり、吸音タイルが装着されているなど潜水艦として大切な隠密性を持っています。
ちなみにこのおやしお型に続く型は「そうりゅう型」といいます。昨年12月に進水しました。同じ葉巻型ですが、はじめてのAIP潜水艦だったり、X舵だったりとその性能は大きく異なっているものと思います。「○○しお」から「○○りゅう」にかわったところにもそんな期待が込められているのかもしれません。
とはいえ「そうりゅう」といえば帝國海軍空母「蒼龍」が頭に浮かびます。「潜水艦に空母の名?」と思うと違和感がありますが、大和ミュージアムにもある特殊潜航艇の海龍(かいりゅう)や蛟龍(こうりゅう)も「○○りゅう」なんだと思うと、アリなのかなと。でも、伏龍(ふくりゅう)だけはいただけないな(汗)・・・ まぁ、あまり気にする人もいないですね(汗)。
潜水艦(海上自衛隊)に関する書籍
私の手元にある潜水艦(海上自衛隊)の書籍です。
- 海上自衛隊潜水艦史 / 世界の艦船2006.10増刊 (海人社)
このページの公開日:2008.10.14