安芸の国から

安芸の国に暮らすおじさんのお出かけ記録です

海上自衛隊:潜水艦救難艦「ちはや」艦艇一般公開

27日、久しぶりに艦艇一般公開へ出かけました。これまで護衛艦、練習艦、訓練支援艦、輸送艦・・・ と見てきましたが、潜水艦救難艦という艦種ははじめて。正直なところ、存在自体も少し前まで知りませんでした(汗)。呉で毎週行なわれている艦艇一般公開の予定を見ても、名前を見かけたのは数えるほど。そんな潜水艦救難艦ですが、珍しいということでしょうか、当日10:00からの見学は100人を超える人たちがやってきました(驚)。

潜水艦救難艦ちはや ASR403

深海救難艇:DSRV

DSRV:前から

潜水艦救難艦ちはや 深海救難艇(DSRV:Deep Submergence Rescue Vehicle)

「ちはや」が装備している深海救難艇(DSRV:Deep Submergence Rescue Vehicle)です。深海救難艇(DSRV)は遭難艦のハッチと自身をつないで通路を形成することによって、遭難艦の乗員を移乗することができます。「ちはや」の深海救難艇(DSRV)は、防衛省のページによると一度に12名の乗員を救出することができるそうです。

海上自衛隊はこのちはやのDSRVのほかにもう1艇DSRVを持っています。それは潜水艦救難母艦の「ちよだ」に装備されています。同じDSRVですが、つくられた時期に開きがあるため(「ちはや」に装備されているものが新しい)、細かいところで改良など行なわれているそうです。

DSRV:貼られていたシール

潜水艦救難艦ちはや 深海救難艇(DSRV:Deep Submergence Rescue Vehicle)

こちらは深海救難艇(DSRV)に貼られていたシールです。深海に潜水したときにはがれないのかな・・・ という余計な心配は別にして、右側のかわいい(?)DSRVのシールは「DSRV2」となっています。よりはやくつくられたDSRVが潜水艦救難母艦の「ちよだ」に装備されているDSRVには「DSRV1」と書かれたシールが貼られているのかな?

それよりも気になったのが左側の写真。「この潜水艦は何を意味するのだろう?」と。映画などでは戦闘機乗りが撃墜した機数を描くなんてことがありますが、さすがにこの数になると救助した潜水艦の数じゃないでしょうし・・・

無人潜水装置:ROV

潜水艦救難艦ちはや 無人潜水装置(ROV:Remotely Operated Vehicle)

ぱっと見、よくわからない四角いモノですが、コイツは無人潜水装置(ROV:Remotely Operated Vehicle)というもの。左右のシルバーのものがマニピュレータです。遠隔操作でこのマニピュレータを操り、水中のものをとったりすることができます。

水中昇降室:PTC

潜水艦救難艦ちはや 水中昇降室(PTC:Personal Transfer Capsule)

奥にあるのが水中昇降室(PTC:Personal Transfer Capsule)。その名の通り、水中へのエレベータです。画像の上のほうにまわりが白飛びしてて見にくいのですが(苦笑)ケーブルがあるのがわかるでしょうか? このケーブルは通信ケーブルと保温のための温水ホースです。艦とPTCをつないでいます。まさにPTCの命綱ですね。

このあと、艦橋にも行きました。艦橋自体はこれまで見てきた他の艦と大きな違いはありませんでしたが(私がわからないだけ(^^;?)、そこできいた話はとてもおもしろいものでした(笑)。自衛隊に限ったことではありませんが、やはり「直接話す機会ができる」ということは、意味があり楽しいものなんだなって。

おまけ:ときわ型補給艦「とわだ」

潜水艦救難艦ちはや 無人潜水装置(ROV:Remotely Operated Vehicle)

こちらは補給艦「とわだ」です。これまで何度か呉にはきていますが、はじめてみました。こちらも潜水艦救難艦と同様に決して派手な艦種ではありません。しかしこういった目立たない裏方の働きがあってはじめて、作戦はコンプリートできるわけです。今後も仕事をこなしていって欲しいものです。

海上自衛隊に関連する書籍

私の手元にある海上自衛隊の書籍です。

  • 海上自衛隊 2008-2009 / 世界の艦船2008.7増刊 (海人社)

このページの公開日:2008.10.14

コンテンツメモ

  • 訪問日:2008.07.27
  • 場所:広島県呉市
  • 行程:国道2号 - 国道31号
  • EOS 40D + EF-S17-85 F4-5.6 IS USM

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