海上自衛隊:掃海母艦「ぶんご」艦艇一般公開
8月7日に掃海母艦「ぶんご」の一般公開に出かけました。7日は最初基地公開の予定になっていたのですが、数日前に「ぶんご」が一般公開されることに変更。東日本大震災災害派遣や先月の平成23年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練など、乗組員の方々もとてもお疲れのことと思います。そんな状況下での一般公開、とてもありがたいものであり、感謝したいと考えます。
この日は小型バスでやってきていた団体客もいたりして、結構な人数。この団体客の申込があったので「ぶんご」が公開されたのかな?
ちなみに「ぶんご」は写真一番左の艦です。その右の422と書かれているのが補給艦「とわだ」(AOE-422)、岸壁を挟んで右に泊まっている4003と書かれているのが輸送艦「くにさき」(LST-4003)です。
掃海母艦「ぶんご」(MST-464)
掃海母艦「ぶんご」はその名の通り、掃海艇への補給が主任務です。また、掃海ヘリコプターの支援業務も行ないます。下の写真のような掃海艇(写真は呉所属の「みやじま」と「いずしま」)の母艦となります。加えて掃海だけでなく機雷を敷設する機能も持っています。また最初にも記しましたが、3月の東日本大震災をはじめ災害派遣に活用されている艦です。
ぶんごはうらが型掃海母艦の2番艦なのですが、ネームシップの「うらが」にはなく「ぶんご」に存在するのが前甲板にあるコレ。
62口径76ミリ単装速射砲です。「うらが」には後日装備する予定だったようですが、いまだついていないとのこと。「うらが」の竣工日を確認すると1997年(平成9年)・・・ 今後装備される日はくるのでしょうか(汗)?
艦体の中央部に補給関連の設備が揃っています。これは掃海艇が横付けして効率的に補給を実施するためとのことです。
両舷にある掃海に使う電纜を巻き上げる機械。隣の黒いケーブルは水や燃料を補給するためのものでしょうか。
クレーンと昇降機(?)。このクレーンはやはり両舷に装備されています。
艦尾から前を望みます。大型な掃海ヘリコプターMH-53Eが離着艦できるだけあって、かなり広い飛行甲板となっています。
格納庫が見えますが、これは護衛艦のようにヘリコプターを格納するためのものではなく、航空掃海具を整備するための格納庫です。当日はこの格納庫は開いていませんでした。トイレのために開けていた扉から少し見えたのはなんだったのだろう? MK105(航空磁気具)の掃海整備中だったのかな?
当日はいつも受付をしている男性・女性とも自衛官の方ではありませんでした。受付後の説明内容も違っていたのですが、印象に残っているのは「隊員に話しかけてください」としきりに話していたこと。「特に若い男性隊員は女性から話しかけられるととても喜びますので(^-^)」と(笑)。
また甲板で説明されていた自衛官の中に女性がいらっしゃいました。艦の中で女性を見たのははじめてかも。
何度も記しましたが、東日本大震災の災害派遣で活躍されている自衛官の方々、この「ぶんご」の名前はニュースでも結構でてきています。とても疲れている中での一般公開に感謝したいと思います。
おまけ:やってきた艦艇
一般公開中にやってきた艦艇が2つありました。
こちらは護衛艦「いせ」の内火艇。「いせ」がEバースなどに停泊しているのを見たことがありません。かなり大きな艦なので、沖に停泊するのがデフォルトなのでしょうか?
続いて輸送艦「ゆら」。先月「あぶくま」の一般公開に出かけていたときにも一般公開中にやってきました。狙っているのでしょうか(笑)? 私としてはとてもお気に入りの艦なので嬉しい限りなのですが(^-^)。
このページの公開日:2011.08.10