今福線:未成線の遺構たち【2】
9月26日に今福線(広浜鉄道)の遺構を観に出かけた話の続きです。前半のページは 今福線:未成線の遺構たち【1】 になります。
県道301号沿いの遺構(2)
4-1
浜田自動車道をくぐってすぐ見つけることができるのがこのアーチ橋。橋の袂には地元の宇都井自治会の方による『土木学会選奨土木遺産認定 2008年10月 幻の広浜鉄道「今福線」コンクリートアーチ橋群!』とかかれた案内板があります。
写真手前が下府側、奥が今福側となります。
4-2
4-1の橋を上からみたのがこちら。右側に土木学会選奨土木遺産認定のプレートがあります。橋の向こう側はトンネルになっています。このトンネルの向こうにあるのが下の小さなアーチ橋。
4-3
4-2のトンネル(このトンネルは進入できないようにはしてありませんでした)の先にありますが、見えるのは生い茂った草ばかり・・・ この橋は気づかないかもしれませんが、こんなアーチ橋もありますのでお見逃しなきよう。
4-4
こちらは4-2で見るトンネルとは逆方向にあるトンネル。今福側からいうと、4-3のアーチ橋→4-2のトンネル・アーチ橋→このトンネルとつながります。こちらのトンネルは進入できないようになっています。
県道301号沿いの遺構(3)
5-1
続いて見えてくるのがこのアーチ橋。このアーチ橋上を今走っている県道301号が走っています。
5-2
5-1のアーチ橋手前にあるのがこのトンネル。4-4のトンネルの反対側です。
県道301号沿いの遺構(4)
6-1
6-2
5-1のアーチ橋からしばらく進んで見つけることができるのがこの橋脚群。今回出かけた今福線の遺構めぐりの中で、私がもっとも心躍らされたものがこの橋脚群。理由を記すのはとても難しいですが、季節のせいもあって緑に埋もれていきつつある橋脚・・・ とても珍しいものを見つけたというか、なんだか「おおぉ~っ」って感じだったのです。
写真手前が下府側、奥が今福側になります。この場所からは3つの橋脚しか見ることができませんが、場所をかえると(もっと上からみると?)他の橋脚も見えるらしい。でも、今の緑が多い時期は難しいかも。
県道301号沿いの遺構(5)
7-1
続いて橋脚。写真左が今福側、右側が下府側になります(なると思います(汗))。橋脚の先がどうなっているのか(トンネルがあると思うのですが)、緑が茂っていてまったうかがえません。
県道301号沿いの遺構(6)
8-1
私が見つけることができた最後の橋脚。写真手前が下府、奥が今福側になります。ここでは橋脚の先にトンネルがあるのがわかりました。
県道50号沿いの遺構
9-1
県道50号で見つけたトンネル。昔は使われていたようですが、今は進入禁止となっています。他にも下府の駅からトンネルなどあると思うのですが、県道301号の橋脚で満足していた私は探こすともせず(汗)。
この今福線の遺構について知ったのは広島にある戦争遺構と探していたとき。可部線が陰陽連絡線として浜田まで計画されていたことは知っていましたが、それが今福線(広浜鉄道)という名だったことは今回知りました。気になったのでより調べてみると、遺構がたくさんあるという・・・
その可部線はすでに可部~三段峡間が廃止されています。もしこの今福線が計画通り開通していたらどうなっていただろう・・・ 三江線や木次線の現状から想像する限り、どうにもなっていなかったのかもしれません(苦笑)。
今回めぐった遺構は鉄道に興味がない方にしてみれば、気づくこともない遺構かもしれません。でも、ほとんどが太平洋戦争前にできたもの。そういったことを思ってみると、違った目で見ることができるかも。気になった方はぜひ行ってみてください。浜田自動車道は現在無料となっていますので(笑)。
遺構をプロットしたGoogleMap
前半のページ 今福線:未成線の遺構たち【1】 にも載せましたが、こちらのページにも今回訪れた遺構の場所をプロットしたGoogleMapを載せておきます。それぞれにつけている番号が画像の番号と一致します。興味を持って出かける人の参考になれば嬉しいです。
より大きな地図で 今福線の遺構 を表示
このページの公開日:2010.09.11