安芸の国から

安芸の国に暮らすおじさんのお出かけ記録です

旧帝国海軍:呉海軍工廠の長郷地下工場

5月21日に長郷の地下工場を探しに。広海軍工廠・第11海軍航空廠の遺構を観に出かけたときにはみつけることができなかったのですが、今回は下調べを入念にしてなんとか辿り着くことができたのでした。

長郷地下工場 中を覗く

こちらが長郷地下工場

「辿り着くことができた」と記しましたが、最初にこの風景を見てもどこにあるかさっぱりわかりませんでした。この辺りのどこかに長郷地下工場の入口があることは間違いないのですが・・・

長郷地下工場がある風景

見つけられなくて悩んでたところにちょうど畑仕事にいらっしゃった地元の方が。聞いてみると教えてくれました。それがこちら。

長郷地下工場 入口

今の季節、草がものすごいこともあるのですが、それでなくてもこれでは教えてもらわないとわからなかったかも(汗)。入口に近づいてみたのが下の写真。

長郷地下工場 入口そば1
長郷地下工場 入口そば2

完全に半分は埋まってます。この入口からフラッシュを焚いて撮ってみました。それが一番最初の写真と下の写真。入口こそ半分埋まっていますが、中はとてもきれいな状態だというのがわかります。

念のために記しておきます。この地下工場、写真では普通に明るいですが実際は真っ暗です。この写真はDPPでハイライトポイントを左にずらして明るくしています。くれぐれも一人で入っていこうなんて思わないよう。

長郷地下工場 中を覗く2 道が分岐している

それにしてもホントにキレイです。とても太平洋戦争末期に作られたものとは思えません、場所を教えていただいた方が「道を潜ってずっと奥に続いている」と話されていたのですが、その言葉のとおり。左へカーブしながら奥へ、また右へも道が分かれて続いているようです。

この長郷地下工場、第11海軍航空廠の地下工場だと思っていたのですが、下記の資料を読むと呉海軍工廠のものだったようです。また、この同資料によると長郷地下工場の近くには他に警固屋地下工場 / 冠崎地下工場があったらしい。冠崎の存在は知っていましたが(冠崎も第11海軍航空廠ではなく呉海軍工廠のものだったみたい。ちなみに今回も見つけることはできず・・・)、警固屋地下工場というのはどこにあるんだろう?

空襲が激しくなった環境の中で生産を続けるために作られたこれらの地下工場・・・ 私なりに調べてみましたが、この長郷地下工場で何をつくっていたのかわかりませんでした。いったい、何をつくっていたんだろう?

この長郷地下工場のことをネットで調べているときに市によって閉鎖される予定というものを見つけました。その書き込みから数年経っており今も閉鎖されていなかったのですが、いつかは閉鎖されるのかもしれません。それまでに機会があれば中に入ってみたいものですが、そういった機会は訪れないんだろうな。

参考にした書籍・資料

このページの公開日:2011.05.29

コンテンツメモ

  • 訪問日:2011.05.21, 22
  • 場所:広島県呉市
  • 行程:国道31号 - 国道487号 - 県道66号
  • EOS 7D + EF-S 17-85 F4-5.6 IS USM

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