海上自衛隊:護衛艦「ひえい」艦艇一般公開
12日に「ひえい」の一般公開へ出かけてきました。前回の公開予定日は直前に呉を出て行ってしまったために「いなづま」に変更され今回もちょっと心配していたのですが、行く途中に桟橋をみるといるようで一安心。無事に「ひえい」を見ることができたのでした。
ヘリコプター搭載護衛艦 ひえい(DDH-142)
「ひえい」は自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦となった「はるな型護衛艦」の2番艦で、昭和49年(1974年)に就役。昭和62年から平成元年にかけてFRAM改造が行われました。ネームシップの「はるな」は2007年に火災をおこした護衛艦「しらね」へ部品移植されてすでに退役(?)しています。この「ひえい」も「ひゅうが型護衛艦」第2番艦の就役にあわせるように退役するのでしょう。
(ほぼ)正面から
そんな旧式の(?)護衛艦ですが、私はお気に入りです。兵装云々はよくわかりませんが、シルエットがお気に入り。最近のステルス性を考慮したカクカクした形状よりも、軍艦らしい軍艦という感じでしょうか・・・ 主砲(速射砲)が前甲板に2基あるというのもいい感じです。
そういえば、私のように感じる向きも多いのでしょう、受付後にはるなの説明をされていた自衛官の方が「(昭和49年に就役した)とても古い船ですが、マニアには人気があるようです」といったことを話されていました(笑)。
艦橋
この日は艦橋なども見ることができました。女性艦長さんはいらっしゃいませんでしたが(笑)、若い自衛官の方といろいろな話をしている少年が・・・ 毎週艦艇を一般公開するというのは、とても大変なことだということは容易に想像がつきますが、こうやって少年が自衛隊を身近なものに感じてもらえるのならば、担当している皆さんの苦労が少しは報われているんだろうなって思います。
前甲板の兵装
上は艦橋横の見張所から前甲板を、下は横から前甲板の兵装をみたところです。54口径5インチ単装速射砲が2基、アスロックSUM8連装発射機1基が並んでいます。アスロックがVLSではなく、ランチャーというのが歴史を感じさせます。私的にはVLSよりも好きだったりするのですが(^^(^^;。
右側の艦は先日もみてきたむらさめ型護衛艦の「いなづま」ですが、アスロックランチャーはVLSになっているのがわかります。現在就役している汎用護衛艦(DD)でアスロックがVLSでないのは、はつゆき型とあさぎり型護衛艦だけだったりします。
格納庫と飛行甲板
ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)の特徴といえる広い飛行甲板です。搭載するヘリコプターはSH-60Jが3機となっています。ちなみに今年3月に就役した新しいDDH、ひゅうが型護衛艦1番艦「ひゅうが」は全通式の飛行甲板となっています。
最初のほうにも書きましたが、この「ひえい」もそう遠くない未来に退役してしまうでしょう。同じ型の「はるな」は思いがけないかたち(?)で退役してしまいましたが、「ひえい」はさいごまで任務をまっとうしてほしいと思います。
このページの公開日:2009.07.19