海上自衛隊:護衛艦「ひえい」の主錨
先月27日に江田島の旧海軍兵学校(海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校)へ。旧海軍兵学校、4月7日に出かけたばかりだったりするのですが、今回の目的は護衛艦ひえいの主錨。
正門近くに設置されていたひえいの主錨
実は4月7日にもこのひえいの主錨を探していたのですが、見つけられませんでした(苦笑)。その後、いわゆる正門を入ったところに設置されているのを知り、見にいくことに。
とても立派に設置されています。場所も上述のように正門すぐそばという、訪れた者が目にしやすい場所。大きさがイメージしにくいかと思いますが、サイズはこんな感じ。
幅:1.88m / 高さ:3.167m / 質量:4.5t・・・ やっぱり大きい。また、このプレートには就役した年と除籍された年が記されています。正確には1974年11月就役で2011年3月除籍なので36年3ヶ月という長い期間就役していたことになります。この就役期間は歴代自衛艦の中でもっとも長いものです。
また就役期間の長さだけでなく、海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦(はるな型)としての数々の功績が、主錨をこのように目のつきやすい場所に設置することにしたのでしょう。
ここから護衛艦「ひえい」の写真を。下は2009年7月12日の艦艇一般公開時のものです。
この護衛艦「ひえい」、私がもっとも好きな艦艇のひとつでした。私がこのテのことに興味を持ち始めたのが2006年ぐらい・・・ この「ひえい」が就役したのは私が生まれた3年後(汗)ということで、FRAMをしたとはいえ兵装は新しいものではありません。が、何かとても惹かれるものがありました。
背負い式で速射砲を2門備えている護衛艦・・・ VLSではなくランチャー・・・ やたらとゴテゴテした艦橋の構造物・・・ 古いタイプの者が好むのかもしれません(笑)。
そしてこちらは今年2012年1月8日、呉基地係船堀のFバースにて。
すでに退役しており、艦番号が消されています。よく見ると艦番号を読むことができるのが寂しい・・・ また、速射砲の砲身がはずされているのもわかります。この後Fバースを離れて江田島の会社で解体されました。
長い間、無事に任務を果してくれたことが何より。江田島の旧海軍兵学校を訪れる多くの人がこの「ひえい」の主錨に気がついて、「ひえい」のことを考えてくれるといいなと感じます。
このページの公開日:2012.06.01