呉で護衛艦”しらぬい”(DD-120)

時が経ってしまいましたが、2月11日建国記念の日に呉基地に停泊していた"しらぬい"(DD-120)の紹介です。

あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日
あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日

外洋練習航海(部内)に参加するために

大湊を母港とする"しらぬい"が呉基地にやってきたのは、2月13日から実施される"令和7年度外洋練習航海(部内)"がその理由。練習艦"やまぎり"とともに、第59期一般幹部候補生課程(部内課程)卒業生を乗せて外洋練習航海に参加します(しました)。

あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日
あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日

護衛艦しらぬい(DD-120)

護衛艦しらぬいはあさひ型護衛艦の2番艦で2019(平成31)年に就役しました。第3護衛隊群第7護衛隊に所属し、大湊を母港としています。

私があさひ型護衛艦をみたのは2020年まで遡ります。"あさひ"が呉基地に寄港していました。当時はCOVID-19により観光客が少なかった… COVID-19はそれまでのいろいろなコトを変えました。いったい何だったのだろう。って、話がそれました(汗)。2020年に"あさひ"をみたことを記したページと重なるところもありますが、"しらぬい"の紹介をします。

あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日
あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日

あさひ型護衛艦はFCS-3AをベースラインとしたOPY-1を搭載しています。前型のあきづき型護衛艦はBMD対応を担うイージス艦にかわり、僚艦防空をするためにFCS-3Aを搭載していましたが、あさひ型護衛艦の主任務は対潜戦、つまり対潜哨戒および攻撃です。そのため、FCS-3Aの僚艦防空能力はありませんが、"かが"に搭載されたOPS-50Aを継承して整備性と抗堪性を向上させたOPY-1を搭載しました。

あさひ型護衛艦は対潜戦のためにソナーシステムQQQ-24を採用しています。また、マルチスタティック対潜能力を持ちます。これは同等の機能を持つ艦("ひゅうが"など)と情報を共有し、僚艦の情報を自艦で処理できるものです。これにより、対潜能力を大幅に向上させています。

もうひとつ対潜戦能力として、あさひ型護衛艦に装備されたレーダーがあります。

あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日
あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日

OPY-1の上にある長方形のものがわかるでしょうか。これはOPS-48潜望鏡探知レーダーです。OPS-48は"しらぬい"ではじめて装備されました(現在は"あさひ"にも装備済)。OPS-48は哨戒機P-1の捜索用レーダーHPS-106をベースとしたものです。このOPS-48により、水面上に出た潜望鏡を探知することができます。

そして対潜戦とは関係ありませんが、"しらぬい"ではじめて装備され、もがみ型護衛艦にも装備されているのが水上艦艇用機関銃架(遠隔操作型)。

あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日
あさひ型護衛艦 しらぬい(DD-120) 2026年2月11日

もともと陸上自衛隊の装甲車向けに研究・開発されていたのですが、その装甲車の開発が中止されました。そのときの試作品(日本製鋼所製)をベースに開発されたものです。

呉を離れた外洋練習航海の"しらぬい"と"やまぎり"は、Xのフィリピン海軍アカウントによると2月23日にフィリピンに到着しました。そして、AISをみると、今はインドネシのビトゥン(ビツン)に寄港しているようです。卒業生の方々、実地でより成長をされているに違いありません。

今後もご安航を続けて、日本に戻ってきますように。

参考にした書籍など