音響測定艦”あき”(AOS-5203)が初入港

3月4日に就役した音響測定艦"あき"が翌5日に母港となる呉基地に入港しました。気分転換のドライブがてら6日にアレイからすこじまへ観に出かけました。

音響測定艦"あき"(AOS-5203)
音響測定艦"あき"(AOS-5203)

29年ぶりに就役した音響測定艦

“あき"はひびき型音響測定艦の3番艦として建造されました。ひびき型というか音響測定艦の就役は1992年の"はりま"(AOS-5202)以来29年ぶり。29年ぶりに就役する艦が同じ型というのは、日常接している製品では想像できない間隔です。

そんな29年ぶりに就役した"あき"は29年前に就役した"はりま"とAバースで並んでいました。歳の離れた兄弟(船だから姉妹?)の並びですね(^-^)。

"あき"と"はりま"
“あき"と"はりま"

ぱっと見の違いは"あき"はロービジ化されていることぐらい。上写真でも"あき"は煙突の突端が黒くなっていない、艦番号がよりグレーになっているがわかります。他に何かあるのでしょうか。

“あき"の諸元は以下の通りです。

基準排水量
2,900t
満載排水量
3,800t
全長
67.0m
29.9m
吃水
7.5m

同型艦といっても29年ぶりに就役する艦です。2番艦"はりま"と何か違うのかなと思ったのですが、調べてみても何が新しくなったという情報は見つけられませんでした。ただ、基準排水量が2,900tと2,850tから50t増えています。何かは違うんでしょうね。

音響測定艦"あき"(AOS-5203)
音響測定艦"あき"(AOS-5203)

SURTASS曳航ソナーを使って仮想敵国潜水艦の音紋を収集という任務を負う音響測定艦。その任務の重要さ故に機密が多く、海上自衛隊全艦艇の中で最もよくわからない艦のひとつである音響測定艦。結果として、一般の方々にはあまり興味を持たれることもない地味な艦です。

しかし音響測定艦から得る音紋情報の重要さは記すまでもありません。29年ぶりに就役した"あき"は兄弟(姉妹)艦の"ひびき"、"はりま"ともにその存在と能力が他国への驚異となることを期待。そして"あき"とクルーの方々はその期待に応えてくれるに違いないでしょう。

参考文献など

おまけ:"うらが"と"かしま"

Fバースに"うらが"と"かしま"がいつもとは逆向きにいました。白い幕をつけているので練習艦隊でしょうか。安全な航海となることを。

"うらが"と"かしま"
“うらが"と"かしま"