松室大橋(山口県周南市)

私のGWは暦通りです。そのため、2025年は5月3日からの4連休がGWです(笑)。そんな私のGW、5月4日は山口県周南市に出かけました。GWに山陽道を使って出かけるのは珍しい(^^(^^;。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

日本最古の橋のひとつ

GWのような連休、出かける方が多くて幹線道が混みます。車が多いために常識が通じない運転をする人と遭遇する可能性が高くなります。特に山陽道はその傾向が強いと思っているので、連休時には山陽道を使わない場所に出かけています。しかし、今年は天気がよかったことに加えて、ここのところ仕事のストレスが大きい(苦笑)ので気分転換に出かけました(^-^)。広島から山陽道を下る分にはそれほど混まないですしね(笑)。

そんなおじさんが出かけたのは周南市、目的はこの赤い橋"松室大橋"です。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

この松室大橋は錦川にかかる橋です… 私、錦川というと、錦帯橋の印象が強いからでしょうか、岩国市というイメージなのですが、水源は周南市鹿野なんですね(驚)。そんな松室大橋は日本最古の橋のひとつです。何が日本最古かというと、説明板を記します。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日
松室大橋

平成三〇年十一月二日登録
橋長:四二m
幅員:四・一m

松室大橋は、現在知られている国内の橋梁のうち、建設当初の位置にあり、かつ、現役の車道用の鋼製単純トラス橋としては国内最古のものです。
西側に取り付けられた橋銘板によると、大正九年(一九二〇)に日本橋梁株式会社が建設し、当時の設計図面から、大規模な改修が現在まで行われてないことがわかります。そのため、大正時代の橋梁建設技術を今に伝えるものとして貴重です。
なお、日本橋梁株式会社を設立した岩井勝次郎は、日本曹達工業株式会社(現在の株式会社トクヤマ)の創業者でもあり、周南市ゆかりの人物と関わりのある橋梁です。

周南市教育委員会

説明にある橋銘板がこちら。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

大正9(1920)年に建設されたということは、今年で105年ですか(凄)。

説明板に鋼製単純トラス橋とありますが、より詳しく記すと下路曲弦ポニーワーレントラス橋らしい。何かというと、三角が連続するから"ワーレントラス"、上が曲線をイメージするから"曲弦"、トラスの下に道があるから"下路"、両側の橋桁を結ぶ鋼材がないものを"ポニー"… これらの単語をあわせて"下路曲弦ポニーワーレントラス橋"だそうです。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

コンクリート造で石が貼られている橋脚です。105年の間橋桁を支えています(凄^2)。

発電所建設のために架けられた橋

この場所に松室大橋が架けられたことには理由があります。それは山口県が県内の産業発展のために電力供給を行うことを1920(大正9)年の県議会で決定します。錦川の水利権を取得し、この場所に発電所(錦川第一発電所)を建設することになりました。

この錦川第一発電所を建設するための資材を運ぶために架けられたのが松室大橋です。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

上で下路曲弦ポニーワーレントラス橋と記しましたが、"ポニー"であること、上に両側を結ぶ鋼材がないことで、背のある建設資材も運ぶことができました。

錦川第一発電所 2025年5月4日
錦川第一発電所 2025年5月4日

錦川第一発電所は1924(大正13)年に竣工しました。この錦川第一発電所も100年を超える建造物ですが、外見はほぼ建設当時のままだそうです。現在も中国電力の錦川第一発電所として発電を行っています。この日も建物から音がしていました。こういった強電系(?)な施設、機械から発する音がとても怖い私です(^^;。

最後に橋上からの景色を。

松室大橋 2025年5月4日
松室大橋 2025年5月4日

拡がる青空、新緑の木々、キレイな川、とても癒やされて気分転換になりました。天気の良いGWになってくれてありがとうです(^-^)。

参考にした書籍など