三成ダム(島根県奥出雲町)

前回に続いて2025年GWに出かけた話です。山口県周南市の松室大橋を訪れた翌日5月5日は島根県奥出雲町へ。以前から気になっていた三成ダムを訪れました。

三成ダム 2025年5月5日
三成ダム 2025年5月5日

三成ダムは日本で最初のアーチダム

この三成ダム、決して大きなダムではありませんが、2015(平成27)年に土木学会が定める選奨土木遺産に選定されました。その理由はダムにある説明板に記されています。

三成ダム 2025年5月5日
三成ダム 2025年5月5日

そう、日本で最初のアーチダムですっ!! アーチダムというと、黒部ダムや温井ダムのような巨大なダムを思い浮かべます。三成ダムは決して大きくはありません。でも、日本におけるアーチダムがここからはじまったと思うと、物理的なものではない"大きさ"を感じることができます。

三成ダム 2025年5月5日
三成ダム 2025年5月5日

ところでこの三成ダム、アーチダムですが、正確には(?)説明板にあるように"中央アーチ両岸重力式ダム"となっています。

三成ダム 2025年5月5日
三成ダム 2025年5月5日

8つある洪水吐ゲートの部分はアーチ式、両岸にある土砂吐ゲートの部分は重力式となっています。これはアーチ式により生じる力を両岸の岩盤が支えることが難しかったために両岸が重力式となったそうです。

三成ダム 2025年5月5日
三成ダム 2025年5月5日

それにしても、洪水吐ゲートの傾斜が凄い。"切り立っている"という言葉はこの洪水吐ゲートのためにあるのではないかと感じるほど(言い過ぎ?)。天端から下を覗くなんてことをしたら、ホントに吸い込まれてしまいそうです。もっとも、私は怖くて天端への行く手を阻むフェンスまですら歩くことができなかったのですけど(^^;。

そして土砂吐ゲートの重厚さも凄い。重力式部分故の重厚さであるわけですが、まさに"ザ・土木"という感じ(意味不明)でかっこいい。切り立っている洪水吐ゲートとの対比がより重厚さを感じさせているのかもしれませんね。

中国建設弘済会アーカイブスで知った三成ダム、訪れてよかった。切り立った洪水吐ゲート、そして重厚な土砂吐ゲートはそれだけでもかなりの印象を与えるのですが、この2つが組み合わされた三成ダムの存在感よ!! ホント、奥出雲町までやってきた甲斐があったのでした(^-^)。

三成ダムのダムカード

ダムカードを頂きました(^-^)。

三成ダム ダムカード
三成ダム ダムカード

水が流れている姿がとてもきれい。いつか自分の目で見てみたいですね(^-^)。

参考にした書籍など