ホボロ島(広島県東広島市)
10月19日のことです。護衛艦はぐろを見た後は東広島市へ。以前から気になっていたホボロ島を見に行きました。

100年後には消滅する(?)ホボロ島
ホボロ島は東広島市安芸津町にある島です。地元の言葉で"竹籠"を意味する"ほぼろ"に似ているところからホボロ島と名がついたと言われています。新聞記事やテレビで紹介されたりしている(先日もクイズ番組に出題されてたとか?)ので、承知している方も結構いらっしゃるかもしれません。

このホボロ島、1725(享保10)年の調査では島の周囲は364mとされていましたが、1825(文政8)年の記録では220mと小さくなっています。1883(明治16)年には島が2つに裂けて崩れてからは、姿を変えながら小さく小さくなってきています。
そんなホボロ島のことが記された説明板がありました。

ほぼろとは底が丸い小さな竹かごのことで、古い写真から推測すると、これを伏せた形に見える。 明治十六年(一八八三)に二つに裂けて崩れたとする記録(松向寺集撰録)があり、その頃から浸食作用が急速に進んで島は小さくなったようである。
現在、満潮時に大岩の一部が顔を出す程度にまで小さくなっているが、近年ナナツバコツブムシによる生物浸食作用が原因で(広島大学名誉教授沖村雄二氏発見)消滅の危機にある。
平成二十二年 三月 安芸津観光協会
木谷地区自治会
もともと風化作用の強い地質で風雨により弱くなっただけでなく、ナナツバコツブムシなるダンゴムシに似た生物による浸食作用で島が小さくなり続けています。そしてこれから100年の間に島自体が消滅すると言われています。

たしかに"参考にした書籍など"に記したものにある写真をみると、"これが同じ島なのか(+_+"と思うほどに小さく小さくなっています。この10月19日は比較的潮位が下がる日でその干潮時を狙って訪れたのですが、上陸時という写真とはまったく違う島の姿… もっと潮位が下がる日だったら違っていたのかな。まさか、ここ数年で急激に小さくなったということはないでしょうし(汗)。
消滅するときに私は立ち会うことはできないでしょう(苦笑)。なんらかの縁でこのページにたどり着いた方、ご自身のお子様などに伝えてあげて、ぜひその消滅を確認してもらってください(^^(^^;。
参考にした書籍など
- 阪田泰正 著『芸州賀茂郡三津村の記録』,安芸津記念病院郷土史料室,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9573183
- 阪田泰正 著『ホボロ島 : 安芸津の伝説』,安芸津記念病院郷土史料室,1984.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12501765
- 東広島市にある『100年後には消える島』ホボロ島 【地球派宣言】/ 広島ホームテレビ










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