Sバースに練習艦”はたかぜ”(TV-3520)

11月14日のことです。呉基地のSバース(潜水艦バース)に"はたかぜ"がいるということを知り、観にでかけました。

Sバースの"はたかぜ"
Sバースの"はたかぜ"

イージスシステムを搭載していない(元)DDG

あらためて"はたかぜ"の紹介。1986年にはたかぜ型護衛艦の1番艦として就役し、30年以上艦隊防空の役目を担ってきました。2020年のまや型護衛艦1番艦"まや"の就役により練習艦に種別変更され呉にやってきました。

はたかぜ型護衛艦は"はたかぜ"、"しまかぜ"と2艦建造されました。第3世代のミサイル護衛艦(DDG)であり、イージスシステムを持たない最後のDDGでもあります。ちなみに2番艦"しまかぜ"もまや型護衛艦2番艦"はぐろ"の就役により練習艦に種別変更され呉にやってきています。

Sバースの"はたかぜ"
Sバースの"はたかぜ"

“はたかぜ"が持つ艦隊防空のための武装はターター・システム。艦首部にSM-1(艦対空ミサイル)の発射機があります。下の写真では速射砲に目がいきますが、その前にあるぱっと見なんかよくわからないもの(?)がSM-1の発射機。

"はたかぜ"の艦首をみる
“はたかぜ"の艦首をみる

発射機の下にある弾庫からSM-1がでてきてセットされます。発射されたSM-1は艦橋上のイルミネーター(上写真の白いパラボラアンテナ)で目標まで誘導されます。"はたかぜ"には2基のイルミネーターがあるので、同時に2発の誘導を行うことができました。

はたかぜ型護衛艦以降のイージス・システムを持つDDGはSM-1を改良したSM-2を使ってより多くのミサイルを同時に誘導できるようになっています。はたかぜ型護衛艦は4隻の建造が計画されていたのですが、そんなイージス艦の導入が決定したことにより2隻のみの建造となりました。

それにしてもなぜSバースに?

それにしても、なぜSバースにいるんだろう? Sバースといえば潜水艦バース… 潜水艦救難艦"ちはや"がいることはよくありますが、他の艦がいるイメージがありません。

Sバースはアレイからすこじまからとても撮りやすい場所なので、とても嬉しいのですが。そのように考えた向きが多いのでしょう、私が出かけたときも10時過ぎという早い時間にも関わらず、いつもよりも人が多かったように思います。

Sバースの"はたかぜ"
Sバースの"はたかぜ"

今週のことですが、"ちょうかい"が呉基地にやってきました。"ちょうかい"はこんごう型護衛艦の4番艦。こんごう型護衛艦ははたかぜ型護衛艦の後継です。そんな妹分(?)な"ちょうかい"のためにFバースを開けてあげたのかもしれません(実際のところは知りません(汗)。

参考にした書籍など

  • 陸海空自衛隊 最新装備2021(丸2021年2月号別冊付録)