オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)

11月7日、呉基地に寄港していたオーストラリア海軍フリゲート"ワラマンガ"(FFH152)を観に出かけました(ワラマンガ、あるいはワラムンガと記されていますが、このページでは防衛省の表記に合わせて"ワラマンガ"と記します)。

オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)
オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)

“ワラマンガ"は11月6日〜10日まで呉基地に滞在

イギリス海軍空母"クイーン・エリザベス"が日本に寄港する頃に、各国海軍の艦船が海上自衛隊の各基地に寄港するというニュースを見た(気がする)のですが、まったくそんな気配なく。すでにあきらめていたのですが、11月6日に呉基地もやってきました(嬉。

オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)
オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)

呉基地に寄港したのは補給と休養が目的でした。乗員の外出はないということでしたが、これもコロナの影響でしょうか。久しぶりに陸地にやってきたのに桟橋から先に出かけることができないというのは残念そう。Twitterをみると、桟橋でバーベルを使ってトレーニングしてる方もいたようですが(^^(^^;。

アンザック級フリゲート3番艦"ワラマンガ"

寄港した"ワラマンガ"をカンタンに紹介します。オーストラリア海軍のアンザック級フリゲート3番艦で2001年3月に就役しました。全長:118m / 全幅:14.8m / 排水量:3600t なので、あぶくま型護衛艦とはつゆき型護衛艦のあいだぐらいの大きさになるのでしょうか。

ワラマンガがいる呉基地Fバース
ワラマンガがいる呉基地Fバース

ワラマンガが左の後ろにいます。ワラマンガの前が"かしま"、右が"いなづま"、"いなづま"の前が今回ホストシップを努めた"あぶくま"です。むらさめ型護衛艦"いまづま"より小さいのがよくわかります。

しかし、大きさ云々よりも何よりもはじめに目が向くのは艦橋の後ろにそびえ立つ塔。

オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)
オーストラリア海軍 フリゲート ワラマンガ(FFH152)

これは"Anzac Mid-Life Capability Assurance Program (AMCAP) upgrade"… アンザック級フリゲートを次期フリゲートが就役するまで必要な能力を保証することを目的とした改修で搭載されたフェーズドアレイ・レーダー。

このフェーズドアレイ・レーダーのほかにも艦橋前にハープーンミサイルのキャニスターがあったり、それが艦の外を向いているのではなく内側を向いてたり、煙突の形とかもなんだか違ってたりと、ぱっと見だけでもかなり違いがあって見ていて飽きません。

米軍以外にはじめて”武器等防護”

11月10日朝に呉基地を出港した"ワラマンガ"、AISを見ていたのですが"いなづま"が先行していたのです。そのときは気にしなかったのですが、10日〜12日に四国南方海域で共同訓練を行ったとのこと。

そうりゅう型潜水艦とかしまとワラマンガ
そうりゅう型潜水艦とかしまとワラマンガ

その訓練時に"いまづま"が"ワラムンガ"に"武器等援護"、そう米軍以外にはじめて"武器等警護"(自衛隊法第95条の2:米軍等の部隊の武器等防護)を実施したことを防衛省が発表しました。

自由で開かれたインド太平洋の維持のためにオーストラリア海軍との連携と協力は欠かすことができません。これからもさらなる関係強化を行い、ともに前に進むことができるように。

参考にした情報