コンテナ船 ONE INNOVATION

2023年5月27日

呉湾艦船めぐりに乗船するときに見かけていたジャパンマリンユナイテッド（以下JMU）呉事業所のドックで建造中だったピンクな船… 昨年12月に桟橋に係留されるようになっていたのですが、4月には桟橋を離れたりもしていました。

Contents

1. 24,000TEU超の最大級コンテナ船
2. 参考にした書籍など

24,000TEU超の最大級コンテナ船

船の名は"ONE INNOVATION"。日本郵船、商船三井、川崎汽船の邦船3社が設立したコンテナ船を運用する会社"OCEAN NETWORK EXPRESS"が正栄汽船から傭船するコンテナ船です。この"ONE INNOVATION"を含めて同サイズの6隻を傭船します。

その6隻は今治造船とJMUのコンソーシアムで建造されており、2023年から2024年に竣工予定となっています。JMU呉事業所では2隻建造されており、1隻目がまもなく引き渡しといったところのようです。

さて、この"ONE INNOVATION"、かなり大きな船です。そのサイズは全長400m、幅61.4m、船底からの高さは約70mというもの（驚）。そして24,000TEUを超えるキャパシティーは現在存在するコンテナ船の中でも最大級らしい（驚^2）。どれだけ大きいかというと、比較対象が難しいのですが、たとえば次の写真。

海上自衛隊でもっとも大きな護衛艦"かが"とJMU呉事業所で建造中の2隻めの24,000TEU超のコンテナ船との並び。かなり大きなことがわかるのではないでしょうか？ …と書きつつ、"かが"の大きさを想像できないとわからない比較ですね（汗。

では24,000TEUが何かというと、20フィートコンテナを24,000個積載できるということになります。20フィートコンテナの寸法は6,058mm x 2,438mm x 2,591mmとなります。そんなコンテナを24,000個積載できるということは…いやっ、通常のコンテナ船の積載量がわからないとやはりわからない比較ですね（汗^2。

とにかく、とても大きな船ということで（爆）。

そんな大きなコンテナ船ONE INNOVATIONの船橋です。この高さになると、山の上の気分ではないかと(^^(^^;。ところでこの船橋、別の場所で作られて持ってきたものを起重機船がつって船体にのせていました（驚）。ネットでその様子をみましたが、凄い!! 現在建造中の2隻目で同じ作業があるときに見てみたいけど、難しいだろうなぁ。

このONE INNOVATIONは私が桟橋を離れていたのをみた数日後に試験航行をしていました。数日前は今治造船で建造中の同型艦が試験航行をしているニュースがありました。24,000TEU超のコンテナ船、そう遠くないうちに引き渡しがはじまるのかもしれません。世界各地で活躍することを願うばかりです(^-^)。