千足池の円筒分水(広島県東広島市)
2020年のお盆。お墓参りは参ってくれる方に失礼のないよう少し早い8日に行ってお墓の掃除をしておきました。そのため、とても暑かった15日は涼を求めて(?)水のある所へ出かけました。
円筒分水
8月15日はあらあめて記すまでもなく"終戦の日"であり"戦没者を追悼し平和を祈念する日"です。戦後75周年というひとつの節目の年でもあるので、最初は護国神社を訪れようとも考えたのですが、人が多いといけないのでやめました。
日本各地で毎年開催されている終戦近くの空襲で亡くなった方々の慰霊祭なども規模を縮小して行われたりしていましたし、私などが訪れて人を増やしてはいけないと。
ということで、最初に記したように涼を求めて水のある所へ。訪れた先は、ちょっと捻って(?)円筒分水です。
円筒分水とは
誤解を恐れずにひとことで記すと、 水を分ける(分水する)ための施設(利水施設)で、円筒の形をしたもの です。
今の時代、あまり意識はないかもしれませんが、本来"水"はとても貴重なものです。日本は水田が主であり、水の確保が生死を分けるといっても過言ではありません。結果、その"水"のために争いや紛争が起きていました。
そのため、正確に水をわける(分水する)ための施設(利水施設)が考えられました。そのひとつの完成形が円筒分水です。
分水の仕組み
この"千足池の円筒分水"の仕組みは概ね以下のような感じ… ですが、円筒分水に興味を持たれた方は下に紹介させていただいたサイトなどを参考にしてください(^^(^^;。
上写真に水門があります。そこで水が堰き止められていていましたので、そこから円筒分水の中心にある円筒部分に導水されていると思います。
下写真の円筒部分の真ん中かサイフォンの原理により水が吹き上げられます。
円筒の真ん中に水が吹き上がってくる口があるのがわかります。シャッタースピードを遅くしたのが上写真の下のほうです。水が吹き上がってきているのがわかるでしょうか?
そしてこの吹き上げられた水を円筒部にある穴から同心円状になっている外円に出して、4つの水路に水が導かれています。
それぞれの水路に流れる水量は水路の幅で決まっているみたい。あと、一部の水路のところに板があってそれでも水量を調節しているようでした。
上写真にツマが映っています。この日も暑い中(といっても移動は車ですが)ツマがついてきました。水が流れているのを見て、少しは涼しんだ… という感じはなさそうでした(苦笑)。
円筒分水、正確に分水できること、それが見た目にもわかりやすいというところがよいということで全国各地に拡がったそうです。この見た目の不思議さ、美しさから今では観光施設としているところもあるそうで、私も大きなものを見てみたいですね。
参考にした書籍など
おまけ:オドメーター 7,000kmへ
アテンザワゴンさんのオドメーターが7,000㎞を超えました。6,000㎞を迎えたのが6月6日のことだったので、2か月と少しで1,000㎞走ったようです。
7,000kmちょうどを撮りたかったのですが、交通量の多い幹線道路なんかを走っているとナカナカうまくはいきません。ちなみにゾロ目6,666kmのときは高速道路を走っていて撮ることができませんでした(苦笑)。
それにしても走行距離が少ない。COVID-19のせいで遠出もままならないし(この日も目的地の円筒分水以外はどこにも寄らずに広島市内まで戻りました)、今後もなかなか伸びないでしょうねぇ。気兼ねなくドライブに出かけることができるのはいつの日になることでしょう。
ディスカッション
コメント一覧
たか++さん、こんばんは。
暑い日が続きますね。(^^;
ヨメの実家からクルマで10分の所にこんなところがあったとは!
今年のGWはコロナで帰省できなかったのですが、来年は訪れてみようと思います。
山梨の「三分一湧水」もお勧めですよ。
https://tbow2002.exblog.jp/29062834/
機会があったら、是非。(遠いか。(^^;)
おはようございます、t_bowさん。
ホント暑いですねぇ… この週末から少し和らぐとも聞きますが、”少し”では(+_+。
奥さまの実家近所なのですね。あの池、近くを通ったことはあったのですが、円筒分水があるというのは今回始めて知りました。
次回帰省時にはお立ち寄りを(^-^)。
おすすめいただいた「三分一湧水」、あらためて見させていただきました。
やはり水のために争いは絶えなかったんですねぇ。それに対応する先人の知恵は大したものです。